人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ケ・セラセラ なるようになる~

フェラーリは今買って半年後に売れ

「フェラーリの中古価格は、日経平均から半年遅れで連動しています」。

 YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)の担当者と、ある投資家との会話の中から偶然出た話題だった。こう話したのは、低位株投資家として知られる鮎川健氏。自身フェラーリ348のオーナーでもあり、日経平均と中古フェラーリの店頭価格のウォッチを10年以上にわたって続けてきたのだという。

 「台数の少ないフェラーリという車は株で言うと小型株。日経平均が動いた後に、そこに向けて一気にサヤ寄せしていくのです」

 日経平均採用銘柄のような大型株が動き、その後で小型株が連動する。確かに株の世界ではよくある話だ。しかし、フェラーリで実際にそんなことがあるのか?

 例えば「F40」は1989年の発売当時4500万円だった価格が、一時は2億円を超えた時もあった。時代が日経平均が4万円に迫った1990年のバブル景気絶頂期と重なったこともあっただろう。そして、株価の数カ月あとを追うようにしてF40の値段は動いていたことも確かだった。もっとも現在は4、5000万円(状態によりけり)ほどに落ち着くそうだ。

 フェラーリに関する話題は富裕層の間では幅広く行われており、また巷でもよく話題になる。ならば、あらためて富の象徴でもあるフェラーリと景気との関係について調べてみてはどうか、と考えるにいたった。

書籍「フェラーリ経済学」にはフェラーリオーナーたちは、景気の指標の一つである日経平均株価よりも半年早く動き始めるとあった。確かに、昨年のリーマンショックよりも前の2007年12月にオーナーたちが投売りしていたという水面下の動きは象徴的でもあった。

 それと同時に、元々、この企画の発端となったフェラーリオーナーで個人投資家の鮎川健氏の発言に「フェラーリの価格は日経平均に半年ほど遅れて連動するのでは」という意見があった。

 この2つの概念はまったく違う要素なのだが、実はそれぞれ正しい意見なのだ。フェラーリ専門店「コーナーストーンズ」代表の榎本修氏に聞いてみた。

 「オーナーたちが(日経平均株価の)半年前に売りに出すために在庫が増えます。そして、そのまま不況となって、売れ残ってしまうために在庫となります。それで店側が価格を下げるようになってくるのです。株価との関係を厳密には説明しにくいですが、景気の関係でそういうふうになるのかなと思います」

 つまり売り手のショップ側とすれば、やはり売れないのであれば利益を削ってでも売ろうとするために価格は下がる。一方で、景気がよくなると、ショップ側は売れると思い、利益を上乗せしようとするために上げるということのようだ。基本どおり需要と供給の関係で決まる。

 では、安く買って、高く売る方法を考えてみよう。
by cpu-700mhz | 2009-10-13 15:31
<< fail 4 イモトまさに“珍獣”伝説の過去 >>



日々のニュースを中心に時々プライベートなことも書き綴ります。

by cpu-700mhz
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
以前の記事
フォロー中のブログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧