フジテレビの人気番組と同じ名前を付け、そっくりのロゴマークを使用し営業したとして、北海道警札幌中央署は21日、商標法違反容疑で、出会いカフェ「あいのり」経営者の稲熊幸治容疑者(40)を逮捕した。
同署によると、稲熊容疑者は昨年1月下旬、札幌市中央区で「あいのり」をオープン。北海道が描かれた地球を挟んで「あいのり」と記されたロゴは、男女が「ラブワゴン」に乗り込み世界を旅するフジテレビの恋愛バラエティー番組「あいのり」のものとそっくりだった。
摘発のきっかけは昨年10月の児童買春・ポルノ処罰法違反事件。札幌市立小学校の元教頭が、少女に現金を渡してわいせつ行為をし写真を撮影したなどとして有罪判決を受けた。
元教頭は撮影した写真を成人雑誌に投稿する常連で「伝説投稿者」との異名も。その元教頭が通いマジックミラー越しに未成年の被害少女を“物色”して接点を持ったのがこの「あいのり」だったという。同店では取材に対し「一切お答えできない」としている。
同署は虚偽の内容の広告でアルバイト募集を行ったとして、職業安定法違反で同店の38歳店長も逮捕した。