著作権売却話で5億円を詐取したとして逮捕された音楽プロデューサー小室哲哉容疑者(49)が、譲渡済みで売却できない全806曲のうち、約300曲の著作権を自らが役員を務める2つの関連会社に二重譲渡していたことが5日、大阪地検特捜部の調べで分かった。
同容疑者らはこの事実を隠し、兵庫県の投資家男性には「三重譲渡」を持ち掛けていた。
また300曲のうち、ヒット曲を含む計26曲の権利は関連2社が所有していると文化庁に登録。
譲渡先と争いになっても、小室容疑者側が優先権を主張できるようにしていた。
特捜部は、同容疑者らが一般になじみの薄い仕組みを悪用したとみて、さらに調べている。