イタリアの著名デザイナー、ミウッチャ・プラダ氏は、世界的な金融危機の影響が広がるなか、自分たちも「節約」を考えていると述べた。プラダ氏はミラノで最も革新的なデザイナーの1人とされる。
12日付の現地紙スタンパのインタビューで、プラダ氏は「たとえ精神的概念だとしても、私たちは節約に重点を置いて一生懸命働いている」とコメント。「危機によってより良く働くようになり、無用な飾りがないコアなものに向くようになる」と述べた。
金融業界が苦しむなか、銀行マンやヘッジファンドマネジャーらがぜいたく品に散財する可能性は低く、高額ブランドを扱う企業などは重苦しいクリスマス商戦に備えている。
景気後退(リセッション)への懸念は、ここ何年も高級ブランドを支えてきたデザイナー商品好きの若者の購買意欲も減退させている。
プラダ氏は「(金融危機によって)多くの変化があるかもしれないが、それがさらに悪化する場合を除き、何も変わらない方がむしろ怖い」と述べた。