「発言が補正予算(の成立)で障害になってきたので、身を引かせていただく」。柳田稔法相は午前10時15分から法務省で約20分間記者会見し、辞任を表明。問題となった地元・広島での発言について「気を許し過ぎた。ジョーク交じりの発言は私の非であり、心からおわびする」と反省の弁を述べた。
会見で柳田氏は、補正予算成立のため辞めたと繰り返し、「国民のためになるようにしてほしいと思った」と強調。一方、続投意欲を述べてから丸1日たたないうちの辞意表明に「任務を遂げたかった」「検察の抜本改革を頑張っていきたい思いがあった」と無念さをにじませる言葉も。
兼務していた拉致問題担当相としての思いも問われ、「拉致被害者家族会などと精力的に意見交換し、気持ちも通じ合うようになったところ」と振り返り、「家族会に申し訳ない」と謝罪した。