缶コーヒーで眠くなる理由
ビジネスマンが愛してやまない「缶コーヒー」。その種類も様々で、日本のビジネスマンがいかに缶コーヒー好きかわかります。ですが、缶コーヒーをたくさん飲んでいるにも関わらず、眠くなるという不思議な経験をした人が後を絶たないといいます。それはどうしてなのでしょう?
書籍『成功する人は缶コーヒーを飲まない』(講談社)の著者・姫野友美さんは、その理由は缶コーヒーに大量に含まれている「砂糖」にあると指摘します。 コーヒーに含まれるカフェインには交感神経を刺激する覚醒作用があるため、眠気を覚ましたり、倦怠感を取り除き集中力をアップさせたりする働きがあります。しかし、缶コーヒーでは砂糖の効果により、覚醒作用も持続性がなく一瞬で終わってしまうそうです。 砂糖は体に吸収されやすい糖質のため、血糖値が一気に上がります。急速に血糖値が上がると、体はそれを下げるために膵臓からインスリンというホルモンを出すのですが、すると今度は血糖値が下がりすぎてしまう。血糖値が下がるということは、脳のエネルギー源のひとつであるブドウ糖が供給されないということを示しています。この血糖値が下がる瞬間に、人は吸い込まれるような眠気に襲われるのです。 本来、血糖値はゆっくり上がってゆっくり下がるものですが、缶コーヒーの砂糖が多すぎるため、一気に上がって一気に下がるという、とても不安定な状態になると姫野さん。通常、原材料表示は含まれている量の多い順に書いてありますが、ほとんどの缶コーヒーではその表示が「コーヒー 牛乳 砂糖」や「牛乳 砂糖 コーヒー」となっています。 姫野さんによれば、眠気を覚ますために缶コーヒーを飲み、しばらくすると頭がボンヤリしてまた缶コーヒーを飲む、という悪循環にはまると、そのうち血糖値の反応が緩慢になり、いくら缶コーヒーに含まれる砂糖を摂取しても血糖値が上がらない状態になります。これを「無反応性低血糖症」といい、缶コーヒーを飲み過ぎると、いつも頭がぼーっとしたままで無気力、集中力ゼロとなってしまうのだそうです。 仕事の能率を上げるために缶コーヒーを飲むなら「砂糖の入っていないもの」を選ぶこと。一度、いつも飲んでいる缶コーヒーの原材料表示をチェックしてみて下さい。
by cpu-700mhz
| 2011-06-12 12:00
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