電車に飛び込み自殺したくなる心理を 30 代男性語る電車の「人身事故」。これは飛び込み自殺か自殺未遂であることが多いが、これにより、ダイヤは乱れ、多くの利用者の足が止まることになる。「なんでそんな死に方をするの…」、「そんな、自殺なんて…」と思う方も多いと思うが、電車に飛び込み自殺をする気持ちを持ったことのある都内在住30代男性がその時の様子を教え てくれた。 この男性はうつ病と診断され、仕事を休職していた。夜7時、すでに缶ビールを2本飲んでいた男性は知人から電話を受ける。「まだ来ないの?」。一瞬何のことかと思うのだが、その日の7時にどうやら友人達と飲む約束をしていたらしい。そこで、最寄りの地下鉄駅に行き、電車を待つ。 電車がホームに入ってくる姿が見えた瞬間、こう思った。 「あの電車に飛び込めば死ねる。よし、飛び込むか」と。 だが、ホームに入っている電車はすでに減速している。低速で運転しているのに気付いた男性は一瞬の内にかつて見た「電車に飛び込んだが死ねず、右腕と左足の指を失った男性の告白ブログ」を思い出す。 そこで「このスピードでは死ねない!」と判断し、飛び込むことをやめた。 すぐに電車は彼の前を通り過ぎた。彼の心臓はドキドキとし、電車のドアが開いているにもかかわらず、乗ることができなかった。一旦ホームの椅子に座り、心を落ち着けたところで彼は考えた。 「電車に飛び込む行為というのは、真っ当な判断力がなければいとも簡単にできてしまう行為だ」と。 彼はその時ビールを2本飲んでいた。うつ病だった。「自分が飛び込むことによってダイヤが乱れて多くの人に迷惑をかけてしまう」、「その後、親が賠償請求をされてしまう」、「家族・友人・知人が悲しむ」、「仕事はどうなるのだ」といったことはまるで考えず、「この電車に飛び込めば自分は死ねる」ということしか考え なかったというのだ。 そして、「一歩足を踏み出せば死ねた」、「もし、快速電車で減速していなかったらやっていたことだろう」とも語る。 だが、二台目の電車に乗り込み、すでに冷静になった彼は「なんで自分はそんなことを考えたのだろうか。ワケが分からない」とも思う。飛び込もうと思った自分は「自分ではない」感覚を味わっていたのだ。 それ以後彼は「飛び込んではいけない」と思うようになり、電車が入ってくる瞬間はホームの反対側に立ち、進行方向の側を見るようにし、飛び込みたくなる衝動を抑えるようにしているという。特に酒に酔っている時は柱を掴むなどして、自制を心がけているようだ。うつ病はまだ治っていない。
by cpu-700mhz
| 2008-01-31 09:28
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