漫画界の神ともいわれる故・手塚治虫が究極のダークヒーローを描いた衝撃作『MW―ムウ―』が実写映画化されることがわかった。主演を務めるのは、悪役への初挑戦となる玉木宏。世界を恐怖のどん底に陥れる殺人鬼という役柄について、「今まできちんと"殺し"のシーンをやったことがなかったので、そういう意味ではとても面白いです」。松橋真三プロデューサーは「Sっぽい雰囲気やワイルドさには悪役の素質がある」と起用の理由を語る。
玉木は今回の殺人鬼役への起用に「手塚作品ならではの悪役で、すごく残酷でありながら全て計算されていて冷静です。殺し方も惨殺といってもとてもシャープで淡々と動じない。そんな悪を楽しんでやりたいです」と意気込みを語る。一方、悪と正義の間で苦悩する、物語のカギを握る神父を演じる山田は「善というよりも偽善なんだと感じています。悪事を口ではやめろと言いながら、引きずられて協力している」と役柄について説明する。