「たこ焼風ラムネ」を飲んでみた大阪市都島区にあるハタ鉱泉が、「たこ焼風ラムネ」という奇妙なラムネを発売しているというので購入してみた。 パッケージを見ると、たこの絵が描かれていて、「大阪名物いうたらやっぱりたこ焼や。ラムネになってもええやんか。ちょっといっぺん飲んでみて」「ソース風味」「たこ焼きは入ってまへんで」といったツッコミどころ満載の名(迷?)コピーが並ぶ。 なによりも不可解なのは「色」で、通常のラムネでは決してありえない「小麦色」をしていて戸惑いを覚える。 さっそくフタをあけて液体をグラスに注ぐと、強烈に部屋全体に充満したのが生姜の匂い。若干はソース臭のようなものも混じっていて「なんでこんなものを作ったのか…」と改めて訝しく思う。 意を決してぐいっと飲み干すと、最初は炭酸の刺激がするが、すぐにたこ焼きソース独特の妙な甘みが口の中いっぱいに広がった。 そのあとに粘っこい生姜の香りがじわりじわりと残り、ラムネ特有のスカッとした感覚はまったく残らない。なんとなく外国風の薬品っぽいジンジャーエールといったテイスト。 飲めないことはないが、正直なところ全部飲み干すのに2時間かかった。 この「たこ焼風ラムネ」を製造・販売しているハタ鉱泉は、創業・昭和21年の飲料メーカー。じつはラムネの生産量・日本一で、全国シェアの半分近くを占める老舗として知られている。 日本で一番中小企業が多い都市・大阪では、こうしたニッチな分野で国内シェア・ナンバーワン、世界でも指折りのオンリーワン企業……というのが少なくないが、ハタ鉱泉もその1つの好例といえるだろう。 大手メーカーでは決して不可能な、やろうと思ってもできない発想とアイデアで冒険をするのが中小企業の生きる道。この「たこ焼風ラムネ」にも、そんな大阪の「中小企業魂」を感じる。 ちなみに「たこ焼風ラムネ」以外にも「キムチ風ラムネ」「水なす風ラムネ」といった変り種のラムネを販売しているので、ぜひ大阪名物として体験してもらいたい。
by cpu-700mhz
| 2009-03-27 17:30
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