新型インフルエンザの影響を受け、中堅旅行会社「メトロポリタン」が、近く倒産する見込みとなった。新型インフルエンザによる旅行会社の倒産は初めて。
「帝国データバンク」によると、メトロポリタンが自己破産を申請する準備に入ったという。メトロポリタンは、東南アジアを中心としたパック旅行を販売し、近年はインターネット予約などで売り上げを伸ばしてきた。
しかし、去年秋の急激な景気後退で業績が悪化し、新型インフルエンザが発生した4月以降、予約のキャンセルが相次いで、5月は売り上げがほぼゼロになるなど、資金繰りがひっ迫していた。負債総額は7億7000万円に上るという。
新型インフルエンザの影響による倒産は、玩具店「いせや」に次ぐ2件目で、旅行業では初めて。